■はじめに
日本のアニメは今や海外でも放送され、世界中のファンに愛されているのは皆さんもご存知の通り。
でも、ネット上ではよく目にするものの、実際に海外のアニメファンに直接会ったことはなく、
「日本のアニメへの熱の入れようはどんなものだろう?」
と思っていました。
そんな疑問を解決すべく、マレーシアで開催された「Anime Festival Asia Malaysia」に参加してきたのでレポートとしてお届けしたいと思います。
この目で見てきたリアルな海外アニメフェスの現状をどうぞご覧あれ。
グッドスマイルカンパニー広報のミカタンによると、恐らく日本から一般で参加したのは私だけ(オンリーワン!)なので、貴重なレポートとなるはず!?
- イベント : Anime Festival Asia Malaysia 2012(AFAMY2012)
- 場所 : PWTC(Putra World Trade Center),Kuala Lumpur, Malaysia
- 開催日 : 2012年6月9-10日
- 公式サイト : http://www.animefestival.asia/my/
■Anime Festival Asia(AFA)とは?
東南アジア最大のアニメイベントであり、毎年シンガポールで開催されています。
マレーシアのアニメ熱の高まりを受けて、今年初めてマレーシアで開催されることとなりました。
フジテレビめざましTVの報道によると、今回のイベントは、2日間で5万人の来場があったとか?
■レポート:Day0 (2012年6月8日)
ツイッターでAFAイベント前日にクアラルンプール市内のショッピング街ブギッビンタンにて、イベントのゲストをお披露目するイベント(主にマスコミ向け)が開催されるとの情報を入手したので、早速行ってみました。
場所は
AFAイベントのスポンサーでもある巨大ITショッピングモールPlaza Law Yat。日本の秋葉原のような場所です。ビルのすぐ外に特設ステージが設けられました。
始まる1時間以上前からステージ前にはたくさんの人が! また、イベントチケット販売の行列も出来ていました。
アニメTシャツを着た熱狂的なファンも多数!中にはイラストを描いて掲げている人も。
ゲストコスプレイヤー、韓国コスプレ集団SP CatsのTashaさん(左)とMiyukoさん(右)
メイド喫茶「Moe Moe Kyun Maid Cafe」と執事喫茶「Atelier Royale Butler Cafe」の皆さん
オタク伝道師として海外で絶大な人気を誇るダニー・チューさん。海外アニメイベントの司会を多数こなしており、今回のイベントでも司会などで活躍されました。日本では「
Culture Japan」の番組制作プロデューサーなどで知られています。
イベント終演後の様子。ここが人で埋まりました。
■レポート:Day1&2 (2012年6月9-10日)
イベント初日、会場の
PWTCには開場前から多くのアニメファンが!
事前にインターネットで購入していたのですが、チケットを引取るのに30分くらい並びました。
1)イベント会場の様子
開場するやいなや、非常に多くの人でごった返しに。
物販ブースでは色々なアニメグッズが販売されていました。
なぜどーもくんが?
同人コーナーも。結構クオリティ高かったです。
展示ブースもアニメやコスプレなど様々。
通路ではドールの展示も。周囲は写真を撮る人で賑わっていました。こやつら、なかなかやるな!
日本からもイベントスポンサーであるグッドスマイルカンパニー、ブシロードなどがブースを構えており、人気でした。
ねんどろいど等のフィギュアももちろん販売。価格は200〜400RM。1RM=26円くらいなので、5200〜10400円くらい。ほぼ日本と同じ価格で販売されており、物価が日本の1/3程度の現地の方にとってはかなり高価なはずなのですが、飛ぶように売れてました。
実は、同日程でSuperGT第3戦マレーシアがセパンサーキットで開催されていました。
グッドスマイルカンパニーはGSR(
GoodSmileRacing)としてGT300クラスに初音ミクBMWで参戦中なので、なんとイベント開場ではニコ生を使ったライブビューイングが行われ、鑑賞席はほぼ満席でした。
グッドスマイルカンパニー代表安藝貴範氏、マックスファクトリー代表MAX渡辺氏の姿も。
ダニー・チューさんのブース。
末永みらいちゃんの痛車BMWの展示や「もえかな」(日本語のひらがなを萌えながら覚えられるカード!)の販売などで賑わっていました。
特設ステージでは
スペシャルゲストによるトークショーなどが開催されました。ステージは常に立ち見が出るほどの満員!
1日目イベント
- 009 RE: CYBORG with Tomohiko Ishii
- SP Cats Talkshow & Main Stage Appearance
- Bushiroad presents Cardfight!! Vanguard Showcase
- Super Anisong Genki Live!! Artiste Stage Appearance feat. Maon Kurosaki, Kalafina & Aimi
- Danny Choo
- Good Smile Company
2日目イベント
- KANAME☆ Talkshow & Main Stage Appearance
- Japanese Media Arts Festival Screening
- Production I.G talkshow with Mitsuhisa Ishikawa
- Super Anisong Genki Live!! Artiste Stage Appearance feat. FLOW, KOTOKO & SEA*A
- AFA Regional Cosplay Championship Malaysia Preliminary Round
ここでは1日目のイベントの様子をお届けします。
まずは、Production I.Gの石井朋彦氏による「
009 RE: CYBORG」トークショー。宮崎駿監督との過去の逸話なども交え、面白い話が聞けました。
お次は、SP CatsのTashaさん、Miyukoさんによるトークショー&写真撮影会。
韓国語の通訳さんを交えて、コスプレをするきっかけ等について話されていました。
そして、写真撮影タイムになると、凄い数のカメラにバシャバシャ撮られていて、人気の高さたるや凄かったです。
Super Anisong Genki Liveを飾るアニソンアーティストの面々によるトークコーナー。
黒崎真音さん、Kalafina、愛美さんが登壇されました。写真を撮りたかったのですが、アニソンアーティストは全イベントを通して全て写真や動画撮影は一切禁止でした。
「思い出は瞳のシャッターを閉じて、心のアルバムにしまってくださいね」(by ちぎぶ)
ダニー・チューさんのトークコーナー。
末永みらいちゃんやもえかなの今後の展開などについて話されていました。プレゼンが上手だった!
「もえかな」の次の展開は「もえかんじ」
とのこと。小学生レベルの簡単な漢字をカードを使って萌えながら学ぶというコンセプト。また、ねんどろいど末永みらいちゃんが2012年冬に発売との発表もされました。
グッドスマイルカンパニー代表安藝貴範氏とマックスファクトリー代表MAX渡辺氏によるトークコーナー。アニメB★RSの裏話やフィギュアの話など面白かったです。
イベント途中、SuperGTの予選結果をスタッフに知らされるという場面も。
2日目のステージイベントはSuperGT決勝を観に行っていたので残念ながら参加は出来ませんでした。これほど体が2つ欲しいと思ったことはない!
SuperGT観戦も楽しいから後悔はありませんけどね。
しかし、この後に書くアニソンライブを見るために、SuperGT観戦終了とともにすぐさまタクシーでAFAMY会場に向かいましたが(笑)
3)Super Anisong Genki Live!!
日本のアニソンアーティストを招いての初ライブとあって、結構お高いチケットなのにも関わらず凄い数のアニソンファンが会場に集結していました。
1日目アーティスト
2日目アーティスト
ステージ上でのアーティストの写真は上で書いたとおり禁止されていましたので、残念ながらありません。(2日間ともにほぼ最前席で、アーティストと間近で見られて最高でした!)
どのアーティストにも共通で言えることとしては、冒頭での挨拶などを英語(人によってはマレー語も!)で話されていた事でしょうか。日本のライブでは絶対に見られない光景で、とても新鮮でした。(KalafinaのボーカルKeikoさんやFLOWのボーカルKOHSHIさんの英語はすごく上手!)
もちろん、トーク部分の大部分は日本語(通訳無し)なのですが、観客の多くはノータイムでリアクションを返していたので、日本語が理解出来ている模様。アニメや漫画を通じて日本語を勉強している人も多いと聞くので、本当に凄いことです。
Day1-1) 愛美
ベン・トーOP「LIVE for LIFE~狼たちの夜~」やアスタロッテのおもちゃ!OP「天使のCLOVER」などを熱唱。
また、持ち歌が少ないので、「サクライロノキセツ」や「ハレ晴れユカイ」も歌い、会場は大盛り上がりでした。
自分にとって初の愛美さんのライブがマレーシアとなりびっくりですが、日本ではまだライブ活動に乏しいので、今後の日本での活動にも期待です!
下の写真はVIPチケットホルダー限定で開催された
サイン入りポスターお渡し会で貰った一品。
「日本から来ました」と言ったらビックリしてました(笑)
愛美さんのステージは”じゃぽかる”の取材が入っており、以下の記事で写真が見ることが出来ます。
Day1-2) 黒崎真音
HIGHSCHOOL OF THE DEADのEDや、とある魔術の禁書目録IIEDなどを熱唱し、こちらも盛り上がりました!
Day1-3) Kalafina
Fate/Zeroやまどかマギカの人気はマレーシアでも凄く、1日目のライブで一番人気でした。
個人的にはSprinterを歌ってくれたのがなにより嬉しかった!
Kalafinaのステージは"めざましテレビ"の取材が入っていましたので、冒頭のYoutube動画で見ることが出来ます。
Day2-1) Sea☆A
マレーシアとシンガポール出身の4人で構成されたユニットとあって、現地人気があるのかと思いきや意外とそうでもなく意外でした。VIP席では半数以上が座って見ていた感じ。アニメタイアップも少なく、これからといった感じでしょうかね。
そうそう、新メンバーの募集をしていましたので、メンバーに加わりたい人は要チェックです。
今後何人になるんだろう…目指せAKB48?
Day2-2) KOTOKO
個人的にKOTOKO目当てで見に来たのですが、現地人気も凄まじく、KOTOKOコールが会場を震撼させていました。
ライブはさすがKOTOKOといった感じで圧倒的な歌唱力でマレーシアの観客を魅了していました。
あと、
KOTOKO 「Do you know onegai teacher?」
観客「WHOOAAAAAA!!!!」
には本当にびっくり。おねがいティーチャーは現地のフィギュアショップでもいくつか商品を見かけたので、人気があるようです。
セットリストは以下の通り。
- Face of Fact
- 碧羅の天に誘えど
- Shooting Star
- ハヤテのごとく
- being
- Light My Fire
- →unfinished→
- Re-sublimity
Day2-3) FLOW
シンガポールでのAFA参加経験もあるFLOW。貫禄というか場の盛り上げ方を熟知していて、歌もトークパートも会場は大盛り上がりでした。
いやぁ、とにかく凄いライブパフォーマンス!日本での単独ライブがあったら行こうかな。
4)コスプレ
たっくさんのコスプレイヤーが会場を闊歩していて、とにかく楽しかったです。
古い作品から最近の作品まで網羅していて、この辺はさすがですね。
写真もたくさん撮らせて頂いたので、何枚か公開します。みんな似合ってた!
じゃぽかるのサイトでもコスプレフォトレポートが来ているので、たくさん写真を見ることが出来ますよ。
■まとめ
今回、3泊4日の旅を組んでマレーシアに行きました。自身2度目のマレーシアで、前回は旅行会社のツアーで来たのですが、今回は全て自分で手配しました。
かかった旅費は全て込みでだいたい6万円程度です。これだけ楽しめてこの値段で収まるとは思わなかったので大満足です。
内訳
- 飛行機(AirAsiaX: 羽田,KLIA LCC間往復): 約28000円
- ホテル(5つ星)3泊: 約18000円
- バス(KLSentral,KLIA LCC間往復):約520円(RM20)
- 電車:約130円(RM5)
- タクシー(セパンサーキット→PWTCの70kmくらいで!):約2210円(RM85)
- 食事代:約2000円
- イベントチケット代(Super Anisong Genki Live 2日間通しVIPチケット:約8000円(RM308)
マレーシアは
人種のるつぼと化していて様々な人種が入り混ざっていて、刺激的でした。
英語、マレー語、中国語が入り交じっているのですが、英語の日常会話が出来ればだいたいなんとかなります。(マレー語はアニメ「日常」で覚えた「
Selamat pagi!(訳:おはよう)」くらいしか知りません!)
アニメフェスイベントで一番のカルチャーショックといえば、マレー系(ムスリム)の女性2人が頭に被ったスカーフの上から猫耳を付けて歩いている所を見たことでしょうか。
アニメは国や宗教を超える!
そう強烈に思わせてくれたマレーシアに感謝です。
今後のアニメフェスティバルアジア(AFA)予定
- AFA Indonesia: 2012年9月1-2日 インドネシア ジャカルタ
- AFA12: 2012年11月9-11日 シンガポール
また、遊びに行きたいな。